清流“長良川”の名を継ぐ新しいお酒が誕生しました。
清昨今、華やかな香りを残しキレをだすために
「早期滓引き・早期火入れ貯蔵」が流行しています。
ですが、小町酒造は考えました。
“滓も含めてこその米の旨味”ではないのか、と。
米の旨味をすべて引き出すために私たちが選んだのが“生熟成”です。
生熟成は簡単な手法ではありません。
滓を残したまま熟成を行うため、複雑な旨味が得られる代わりに、雑味と呼ばれるものも多くなります。
そこをいかにして旨味に変えて、あとくちをキリっとしたお酒に仕上げるかが、杜氏の腕の見せ所です。
こうして誕生したのが、“三代目長良川”。
生熟成が醸す、ふわふわな旨味のあるお酒です。
初めのひと口で旨さが分かるお酒ではないと思います。
流行りの華やかな吟醸香ではありません。穏やかな香りです。
だからこそ、幅広い種類の料理を受け止められる、懐の深いお酒になりました。
繊細な香りの料理の邪魔をせず、かつ東海地方の赤味噌を基本とした
“濃い”“旨い”味にも寄り添える力強さを持ち合わせる、
食事をしながら飲んで美味しい“食中酒”です。
先行して販売を行っていた海外市場では、「ロサンゼルス日本酒コンクール No.1」、
「KuraMasterプラチナ賞」などを受賞しました。
料理とのマリアージュを重要視する海外市場での高い評価は、
私たちの目指した通りの酒造りができたことを意味しています。
お薦めのお料理:土手鍋、土手焼き、田楽、おでん、など、旨味の強いお料理
日本国内での販売第一弾は、岐阜県唯一の酒造好適米:飛騨ホマレと、長良川の伏流水を使用した純米吟醸酒です。
今度もコンセプトを維持しつつ、酒米や熟成のタイミングを違え、ラベルも色を違えた季節商品を販売する予定です。
こちらのお酒は特約店様のみでの販売となります。ご興味をお持ちの方は、当蔵までご連絡下さい。
新しい“長良川”をどうぞよろしくお願い致します。
三代目長良川純米吟醸
■ 使用米:ぎふ酒米ひだほまれ = しっかりと味をのせ、コクを出すのに欠かせない、5割5分磨き
■ 仕込み水:清流長良川伏流水 = なめらかさとキレの長良川酒造りを支えている伏流水
酒度 +3 酸度 1.8 アルコール度 15.8
生熟成 30日・滓引き後火入れ タンク貯蔵熟成