斗瓶だ斗瓶だ斗瓶だ ホイ…

2008.03.01

真面目に酒造に取り組んでおります。



ただ、ここ数週間の寒波は多少の想定外で、醗酵の経過が予想よりゆっくりになっております。

で、 大吟醸の袋搾り! 先週末に三日かけまして、“斗瓶取り” “雫酒”を、搾りました。

酒造日数 45日!!

長良川は旨味のある酒なので、酒造日数が長い蔵だと考えてますが、それでも通常の酒は22-28日です。酒造経過簿という酒造りを記録する表に継ぎ足して記載をすることになります。(37日までしか枠がありません。つまり、想定外に長いということです。)

契約栽培山田錦 日本酒度+4 の純米大吟醸です。

(すいません。作業の様子が上手く撮れておりませんで…。)



最初の,少し濁った部分から、澄んだ“雫”への切り替え。

見極めながら 飲み極め?ながらが 斗瓶への口を開きます。

「同じタンクの酒なんだから…」との、ご意見もありましょうが、フリ-ラン(無加圧搾り)と、プレスした搾りは、本当に味が違うのですよ!!

今年は、昨年よりスッキリと味の澄みが良くなっています。

蔵元杜氏になって二年。先代杜氏より、分析成分で言うと、酸・アミノ酸がキレイになっています。蔵元杜氏の南部流+越後流の結果だと思います。同じ蔵の同じ米での個性の違い。先代杜氏の良い所を出来るかぎり継承して、蔵元杜氏の個性と相乗効果を産み出せていけたら最高です。



話が長くなりました…。

ただ、この酒がお目見えするのは、熟成期間を置いて、多少先になります。



長良川大吟醸の基本は、一定期間の熟成をさせてこそ、長良川大吟醸の真価?が堪能でると。

口幅ったいようですが、ワインで言うなら特級クラスのワイン。「新酒で飲むには若すぎて、その葡萄の価値を活かしきれていない!。」と、友人のソムリエの言葉を借りて表現します。



ちなみに

今年の酒蔵開放でお出しした、「二年冷温貯蔵 斗瓶大吟醸」

おかげさまでほぼ完売です。m(_ _)m