KOMACHIの日々から

揃って・・・まみれ!?

2014.03.19

昨日に彼岸の入りを迎え

昼と夜の長さがほぼ同じになる春分まもなく

「暑さ寒さの彼岸まで」と・・・

現代より もっと 自然に寄り添って生きていたであろう時代には

このフレーズは 厳しい冬の寒さからの解放感と 暖かさへの期待感に、とても 励まされたことでしょうね

でも、油断禁物で・・・明日からはまた ちょっと 冷え込むらしい岐阜地方の予報なのでした

でも!? 寒い日には いっそう 日本酒が恋しく おいしく 感じますね

さて、まだしばし 酒造り期間にあります長良川は小町酒造の酒蔵です

先の月初の酒蔵見学時に

発酵10日目のもろみを見ていただきましたが

そのもろみが発酵を終息し このほど 圧搾機にかかりましたよ

 

つまりは 「搾った」ということですよ

ところで、小町酒造では 搾るための圧搾機は、通称:ヤブタと呼ばれる 自動圧搾機を主に使います

その搾り機で お酒を醸していた「もろみ」から 酒部分と粕部分に分けていくのが「搾る」ということなのでした

そして、

今日は その搾り機のところで

杜氏と 若女将が 二人で 作業をしておりますよ

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作業内容は そのヤブタのところでの「粕離し」作業

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もろみをヤブタで搾り、酒分と粕分に分離しきった後に、ヤブタの搾り袋的な特殊布のところに

粕分が残りますが、それを 離していく作業です

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搾り機の布に粕分がくっついているのを まさに 離す(←はがす・・って言葉では言いますが)のです

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背の高さより高い位置で

おおきな板状の粕を腕を大きく動かして離していきますので

作業している二人とも けっこう粕まみれに(汗)になります

・・・最新鋭のお蔵さんは 粕まみれにならずにこれができるのかもしれませんが

小さな酒蔵では 思いっきりの手作業にての 搾った後の粕取り(粕離し)作業風景なのでした

何をするにも 体力・・・要ります(汗)

そして、がんばって搾り機から離したこの粕分が、いわゆる 酒造期しかない 「板粕」として 販売させてもらってる酒粕なのですよ