KOMACHIの日々から

また新たな年への準備

2014.11.20

酒造りが始まり
日々の仕事の中で

つい!その仕込み作業が目立つこの時期の小町酒蔵でありますが
そのもう一方で
職人技での重要作業が粛々と行われているのでありました

それは
「飾り樽」をこしらえる作業です

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小町酒蔵でも 酒蔵イベントなどの時には
門の両脇に飾らせていただくのですが
小町酒蔵のこの二つの樽を見たことある方も多いことでしょう!

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または、初詣にお出掛けされた神社さんで見たことがある方も!?

樽は 本来 お酒を入れる容器の一つなのではありますが
只今 作っております樽は 先に申しました「飾り樽」というものなんです

その名の通り、飾って置くためだけの樽なのですよ


だからね、この飾り樽には お酒を入れることはできない。。。まさに飾り樽なのでありますよ

な~んだ!ただの飾りか。。。(>_<) と侮ってはなりませぬ( 一一)

お酒は入らねど この飾り樽が飾り樽として一人前にお目見えするまでには
お酒を入れることができる樽と同じように 職人技での作業が要るんです

飾り樽は、そのベースとなる樽のカタチをしたハリボテ的な樽型の素材のものに、
銘柄の入った「菰(こも)」というものを

それは きれいにカタチづくりながら

一つづつ巻いていってはじめて飾れる樽となるのです。

飾るだけの樽も 通常の容器の木樽と同じように
その樽型の上に 菰(こも)という表装を 美しくきれいに丸みを帯びて見えるよう 丁寧に巻いていくのです

その作業は 思うより 大変な作業なのでありました

・・・チカラも 根気も 結構必要です

・・・数も 何個も作らねばなりませぬ

出来上がった飾り樽は 
やがて 新年を迎える前に
ご縁の神社さんなどに持っていきまして
今年一年飾ってあった飾り樽と入れ替えをして参りまして
新たな一年 またそのご縁の地に置かせていただくことになりますよ

今年の初詣の時には
ぜひぜひ 飾り樽を見つけてやってくださいませね

じっくり見比べていただくと

カタチの整え方のキレイさに違いが出てますよ(*^^)v