皆造(かいぞう)となりました
2020.04.15
一大決心で整えた酒蔵環境「令和蔵」。
その令和蔵での初となる今季酒造期であったこの冬ですが、
4月半ばの本日に 酒造りを終える「皆造(かいぞう)」を迎えました。
「皆造」とは その季の酒造りを全て搾り終えてた節目のこと。
つまりは この冬の酒造りを全て終えたのであり、蔵人として酒造りの作業がすべて終えた日なのであります。
このひと月ほど前には、仕込みを全ておえて蒸しおわりを迎えた「甑倒し(こしきだおし)」
という節目も迎えておりましたが、その最後の仕込みの酒も含め、
全ての仕込みから新酒を搾り上げて冬の酒造りを終えた大きな節目が
この今日の日であります。
昔は、皆造の日の夕食には 蔵人の労いの宴を設けたのでした。
杜氏にとっては、皆造は安堵する日でもあり、
ここからまた次の季の酒造りへのスタート時点でもありますね。
仕込み季には、連日 大活躍した酒造道具たちも、
それぞれの役割を終えるごとに 眠りの期間に入っていくのでした。
環境が大きく変わった 新しい酒蔵「令和蔵」!
道具たちも 新しい蔵に馴染みつつ進んだこの冬の長良川蔵元でありました。